今日予想する共同通信杯の一つ前、東京10レースではバレンタインステークスが行われます。ダートで地道に結果を残しオープンに帰ってきたタガノビューティが出走するということで注目を集めています。しかし、このレースは競走そのもの以外にも注目されている点があります。それは、特殊な本馬場入場曲が流れることです。
通常、JRAの本馬場入場曲は競馬場やレースのクラスによって決められています。有名なところでは、関東のGⅠで流れる「グレード・エクウス・マーチ」があります。
現在は主に違う曲が使用されていますが、ダービーなどGⅠの中でも更に格が高いとされているレースで復刻として流れることがよくあります。様々ある本馬場入場曲の中でもレースに向けて気持ちを高めるという点においてはこの曲の右に出るものはいないでしょう。
このような多くのレースに用いられる本馬場入場曲とは違い、一年に一度(または数回)しか用いられない本馬場入場曲が存在しています。そして、明日行われるバレンタインステークスはその中の一つなのです。
バレンタインステークス本馬場入場#keiba_radio #東京競馬場
— 京都記念GⅡ (@keibainpact) February 12, 2018
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3年前の2018年に行われたバレンタインステークスの本馬場入場です。2017年にこのレースが復活して以来、本馬場入場曲は「バレンタイン・キッス」と「チョコレイト・ディスコ」の二択になっています。その基準は明らかになっていませんが、どちらも遊び心に溢れていて私は好きですね。
しかし、去年のバレンタインステークスでは他の特別戦と変わらない通常の本馬場入場曲が流れました。そもそも特別な曲を流すと約束されていたわけではないものの、1年に1度のこのレースを楽しみにしていた私のようなファンは肩透かしを食らってしまいました。笑 調べたところバレンタインステークスがバレンタイン当日に行われるのは2009年以来12年ぶりとのことで、久々の当日開催にまた遊び心のある本馬場入場曲が聞けることを願ってやみません。
それでは予想に行きましょう。今週の予想は共同通信杯(GⅢ)です。
このレースは2014~2017年まで毎年後のGⅠ馬を輩出した出世レースです。ドゥラメンテのようにこのレースでは勝利できなかったもののその後成長して活躍した馬もいて、将来の重賞馬・GⅠ馬が多くいるかもしれません。近年はやや勢いが停滞している感もありますが、今年のメンバーは出世レースの名に恥じない高レベルだと思います。
例年小頭数になることが多いこのレースではスローペースからの瞬発力勝負になることが常です。実際にここ二年は入りの3ハロンが37秒を超えていますし、一昨年勝利したダノンキングリーは上がり3ハロンが32.9秒という非常に速い時計をマークしています。ここまでの極端な上がり勝負にはならないとしても、33秒台の上がりが使えることは好走の必要条件になりそうです。
それでは以下印と考察です。
今週の予想:共同通信杯
◎エフフォーリア
○レフトゥバーズ
▲ステラヴェローチェ
△キングストンボーイ
△ディオスバリエンテ
◎エフフォーリア
デビュー2連勝でオープン入りを果たした素質馬です。
新馬を勝った時点では正直それほど注目していませんでしたが、2戦目の勝ち方が非常に強かったことを記憶しています。直線で馬群を裁いて前が空くと、2000mでスローペースという事もあり折り合いが怪しかった道中をもろともせず軽く先頭に立ちました。この勝ち方ができるのは一瞬の脚が1枚抜けているからこそで、地力の違いを感じるレースとなりました。ちなみに自身の上がり3ハロンは33.4秒と時計的な裏付けもあります。
1番人気だったヴェイルネビュラが次走でオープン勝ちを収めるなどメンバーレベルも低くないこの一戦であの勝ち方ができる馬なら、高いメンバーレベルのここでも好勝負間違いなしでしょう。
○レフトゥバーズ
新馬を3馬身半の圧勝でこのレースに進んだ牝馬です。今日のクイーンカップにも登録がありましたが、除外でこちらに出走となりました。
新馬戦は先ほど素質を高く評価したエフフォーリア以上のポテンシャルを持っていることを期待させる勝ち方でした。2着以降が先行馬で決まった中を差し切ったという内容は勿論ですが、それ以上に残り1ハロンで手前を変えてからの伸びが尋常ではなかったのです。大きなストライドと広い足の可動域は他馬を圧倒するものがあり、東京競馬場でこそ力を発揮するタイプと言えます。
あっさり勝利してもおかしくないと思いますが、本来はクイーンカップが第一希望だったところだけが引っ掛かります。また、デビュー戦で騎乗した横山騎手はエフフォーリアに騎乗するため乗り替わりとなることがまだ幼い牝馬にどう影響するでしょうか。
▲ステラヴェローチェは不良馬場のGⅢを完勝、高速決着の朝日杯で2着と条件を問わない安定感が光ります。賞金面で他馬よりも本気度は低いものの、間違いなく安定して走るでしょうから他馬次第で勝ちもありそうです。
以下前走素質馬ステラリアとの追い比べを上がり33.6秒の好タイムで制した△キングストンボーイ、僅差で制した2着馬が同コースを1.45.2秒で圧勝した△ディオスバリエンテまでが連下です。
ここ最近の3歳重賞ではかなりレベルの高いメンツがそろいました。牡馬牝馬ともにクラシック候補に躍り出る馬が登場しそうです。
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