観客間の近い距離にアイドルのライブ会場におけるコロナ対策の限界を感じます。~神宿関西ツアー 大阪公演レポート~


2月も中旬に入り、私たち大学生は春休みに突入しました。高校生までは2月に長期休暇があるなんて夢のまた夢でしたから、この時期に家にこもっているのは不思議な感じです。

大学生の長期休暇と言えば自分の好きなことをとことん追求するというのが定番だと思います。旅行やバイト、サークル活動に研究などその内容は様々で、人生で初めて与えられた自由を謳歌できる大切な時期です。

しかし、コロナの流行が依然収まらない今年はそうもいきません。先ほど挙げたような活動は全て外出して人との交流を持つことが大前提ですが、現状感染を広げるそれらの行為は社会悪とされてしまうからです。いろいろな方面に言いたいことは多々ありつつも、流行り病が存在していることは誰のせいでもありません。今はひたすら耐えるしかありませんね。

そんな状況でもこの春休みを何とか有効に使いたいと私は考えました。そして、2つのことに力を入れることにしました。

一つは資格の習得です。昨年11月に1週間ほどブログの更新を休み勉強したのですが、結局勉強が足らず落ちてしまいました。就職活動で重宝される実用的な資格を落としてしまったことがこの数か月ずっと心残りだったので、時間があるこのタイミングで再チャレンジしようと思います。

そしてもう一つがこのブログです。半年以上の間記事を更新し続けていましたが、記事を増やすことに精いっぱいで見てもらうための工夫が足りていないという自覚がありました。この2か月間ブログについて真剣に学ぶことで、まずはブログの閲覧数を2倍にしたいと思っています。

そのために、まずは3月までの間ブログの更新頻度アップを目指したいと思います。「目指す」という少し濁した言い方にしたのは、長期休暇と言えど忙しくて更新できない日も当然あるからです。とはいえ全ての記事がヒットするわけではありませんから、少しでも母数を増やすことをまずは心掛けたいと思います。

また、これまでライブドアブログで更新してきたこのブログをWordpressに移行しようと思います。そもそも個人ブログはWordpressで始めることが推奨されていますが、初期費用がかかるため私は躊躇していました。思い付きで始めたブログが3日坊主で終われば金をドブに捨てるようなものですからね。

しかし、半年以上の間定期的に更新を続けることができました。今ではブログを書くことが習慣化してきていますし、書くスピードも最初に比べれば格段に速くなりました。ある程度自分に自信がついたのでブログに力を入れるこの段階で移行を決意したわけです。

ブログ移行については需要がありそうなのでまた書こうと思います。ここまでブログについてのお知らせでした。

それでは今日の本題です。私は今週先週と神宿の関西遠征に参加してきました。このことについては以前紹介していますのでまだ読んでいない方はぜひ。









今回はその中から2月7日に行われた「KAMIYADO KANSAI TOUR 2021」の軽い感想とコロナ対策について書いていこうと思います。

パフォーマンスの一番の感想としては「歌うますぎませんか?」というものでした。神宿のライブに参戦したのは初めてだったのですが、その安定感と盛り上げ方の上手さに感動すら覚えました。具体的に言えば、赤・ピンク・緑の癖のないまっすぐな歌声で基本を作り、青・黄の姉妹コンビがアクセントになるという役割がはっきりしているのです。

五人くらいのグループになると絶対的なセンターが存在していて他のメンバーが全く見えないということがよくあります(どのグループとは言いませんが)。神宿でも一応最年少の一ノ瀬みかさんがセンターということになっていますが、彼女は良い意味で目立ちすぎないセンターだと感じました。他の四人が特徴的な声やビジュアルを持つ中で、正統派が真ん中にいることでグループとしてまとまりが出ると言えばわかりやすいでしょうか。神宿を神宿たらしめているのは彼女だと思います。

そして、その隣を固める塩見さんと小山さんは曲によって本当に人格が変わっているのではと思うほどに変幻自在でした。盛り上がるタイプの曲が多い神宿のセットリストですが、一転落ち着いた雰囲気の曲が流れても違和感なく見られるのは彼女たち二人のおかげでしょう。

これだけでも十分パフォーマンスが成立するレベルでありながら、ここに羽島姉妹のアクセントが加わることで更に魅力あふれるものに仕上がっていると感じました。姉のみきさんは特徴的な声の持ち主で歌パートだけでなくセリフでも重宝されているようですし、妹のめいさんはラップパートなど一風変わったパートやMCなどの全体を支える役割をしていたのが印象的でした。

正直曲は半分くらいしか知らない状態で臨んだのですが、これだけメンバー一人一人の個性が伝わってくることがすごいと思いました。これが人気アイドルたる所以なのかもしれません。

コロナ対策の話に行く前に、ライブ中特に盛り上がっていた「春風Ambitious」のライブ映像を貼っておきます。




神宿5周年記念ワンマンライブ「神が宿る場所〜君が君らしくあればいいのさ〜」春風Ambitious





それではここからライブのコロナ対策について書いていきます。当然のことながら、今回のライブでは様々なコロナ対策が行われていました。

「入場の流れ」という説明があるのですが、入場するまでの手順がまあ長いのです。元々本人確認やドリンクチケットの購入など非常に手順が多い上にコロナ対策まで入ってきたということで手順が非常に多くなっています。先日レポートを書いたイコラブの武道館ライブでも思いましたが、コロナ禍でのライブが回を重ねていくうちにこの手順がもう少し洗練されることを期待したいところです。

ちなみに来場者の登録フォームにはメールアドレスや住所、電話番号、名前などを入力する必要があります。入場の際にこのフォームを記入した画面をスマホで見せるのですが、電子チケットの場合係員の前で画面を操作する必要があります。電子チケットを使うことでかえって不便になるというのは何ともおかしなことです。

ここまでこれらの取り組みに不満があるような書き方をしましたが、私も十分に対策を取らなければいけないことは理解しています。少し時間がかかる・不便だというくらいで文句を言ってはいけません。しかし、入場後の観客の様子を見ているとこれらの対策に意味がないのでは?と思えてくるのです。

上記の流れを終えて入場すると観客の立ち位置が指定されているのですが、この間隔が非常に狭かったです。体感では前後と30cmほどしか距離がなく、まるでかなり高い乗車率の電車に乗っているようでした。一般的なコロナ対策では2m以上の距離を取ることが推奨されていますからこの距離はあまりに近いと言えます。

ライブ中の声出しを禁止しているため「密接」には当てはまらず、コロナ対策に十分配慮できているというのが運営側の主張なのでしょう。確かにライブ中の声出し禁止は守られていましたが、開幕前後のファン同士の私語はかなりの大きさで聞こえました。運営側も立ち位置について指示することに精一杯で、そこまでは気が回っていなかったのでしょう。

この問題はスタンディングスタイルが多いライブアイドルの方がより深刻です。座席が指定されているような大きなライブでは1席間をあけることができますが、会場の狭いスタンディングスタイルのライブで間隔を取っていては十分なチケット売上が確保できないからです。

ライブアイドルにとって文字通りライブは生命線であり、これを止められることは死を意味します。それだけにコロナが蔓延している現在でも活動を完全に止めることは難しくグレーゾーンを認めているのが現状です。

しかし、今回のライブを見ている限りライブ会場において完全な形でコロナ対策を実施することは難しいと感じます。運営側に非があるというよりは、これまで満員の会場で採算を合わせてきたものから人を減らすという事自体に無理がありそうです。ライブに参加する人が途絶えない内に社会的批判を受けない新しいライブの形を作ることができるのか、アイドル運営たちの腕の見せ所です。


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