≠MEだから創れる、「瞬間」に注目したストーリー ~≠ME全国ツアー2024「やっと、同じクラス」東京公演を振り返って


今月2回目のブログ投稿です。社会人になったら忙しすぎて全く更新できないだろうなぁ…と思っていたのに大学生時代よりも明らかにペースアップしているのはどういうことでしょうか。(もしかして話す相手がいなさ過ぎてそれ以外に楽しみがないのでしょうか。

残念ながらそれは紛れもない事実ですが、一方で研修で東京に出てきてたくさんのライブを見に行けているというのも理由です。やはりいいライブを見た後は自分の感想を文字として残しておきたくなるものですからね。

今回はそんな中の一つ、≠ME全国ツアー2024「やっと、同じクラス」東京公演についてのお話です。








今回のツアーは1stアルバム「Springtime In You」を引っ提げてのツアーでした。ツアータイトルはこちらの偶然シンフォニーという楽曲から取ってきたものです。この楽曲、個人的にものすごい中毒性があり、加えてMVもめちゃくちゃ可愛いのでここ数週間狂ったように映像を見ています。

さて、この楽曲ではずっと気になっていた「彼」とやっと同じクラスになることができたのです。




「ねえ、同じクラス!」

好きだ 好きだ 好きだ 好きだ 本当に
君が 君が 君が 君が 大好きだ Ah
来年こそはって
信じていた
この恋にワンチャンスが来た!

≠ME 偶然シンフォニー 歌詞 – 歌ネット (uta-net.com)




ストレートで混じりけのない気持ち、とても良いですよね。こういう歌がスッと心の中に入ってくるのがノイミーの素晴らしい部分の一つだと思います。

こういった抑えきれない情動がテーマになっている曲がノイミーには何曲かあります。例えば秘密インシデントとか、「君の音だったんだ」とか、君はこの夏、恋をするなんかがありますね。

ここで昼公演のセットリストを確認してみましょう。

1. 偶然シンフォニー
2. 秘密インシデント
3. 「君の音だったんだ」
4. 君はこの夏、恋をする
5. 好きだ!!!
6. チャイムはLOVE SONG(川中子奈月心ソロ)
7. 春の恋人
8. Marcato
9. デート前夜レクイエム
10. フロアキラー
11. P.I.C.
12. 天使は何処へ
13. 僕たちのイマージュ
14. 超絶ヒロイン
15. ヒロインとオオカミ
16. 君はスパークル
17. す、好きじゃない!
18. はにかみショート
19. 初恋カムバック
20. ラストチャンス、ラストダンス

E1. 想わせぶりっこ
E2. デートの後、22時
E3. ≠ME
E4. まほろばアスタリスク

そう、今回のライブは先ほど挙げた3曲と偶然シンフォニーがライブスタートから立て続けにやってくるセトリだったのです。

「秘密インシデント」は風が吹いて君がほほ笑んだ瞬間、
「君の音だったんだ」はボールを取りに行った先で君を見つけた瞬間、
「君はこの夏、恋をする」はニュースの占いが気になった瞬間、
そして「偶然シンフォニー」は同じクラスであることが分かった瞬間。

人の気持ちが動く瞬間、好きの気持ちが沸き上がった瞬間のエネルギーはとてつもない大きさで、破壊力があります。そんな瞬間を歌った曲が4曲連続でやってくるというのはライブの印象を決定づけるという面でも、一曲一曲に魂を込めてパフォーマンスをする演者側の技量という面でも本当に凄いセトリだと思います。

実際受け止める側にも相当の労力が必要で、私の心はライブ始まってわずか20分ほどでヘトヘトでした。でも、心がグッと熱くなるような疲労はとても心地よく、その後の楽曲がスッと心に入り込んでくる下地ができたようでした。

ここまでスタートから4曲のお話をしましたが、今回のライブでもう一つ重要な楽曲は、同じく1stアルバム「Springtime In You」に収録されているリード曲「ラストチャンス、ラストダンス」です。








こちらは叶わなかった恋で最後の想いを伝える切ない楽曲です。恋の始まりのタイミングを歌ったはじめの4曲とは対照的な、終わりの瞬間を歌ったこの曲を本編ラストに持ってくるという流れですが、ひとつの恋が始まる瞬間から、儚く散る瞬間までを始めから終わりにかけて追体験できるようなセットリストに感じられてとても満足度が高かったです。アンコールのラストがまほろばアスタリスクになっているのも同じような理由なのだろうと推測しています。

ただ、どんなにいいセットリストを組んでも、普通のグループであればそれぞれがライブの中の盛り上がる曲と落ち着ける曲という位置づけで終わってしまうのでしょう。ライブタイトルからストーリーを紡ぎ、パフォーマンスの力でライブ全体を通して一つの作品として心に訴えかけることのできる≠MEというグループの素晴らしさを改めて痛感した今回のライブでした。

今回のツアーですが、元々東京公演と帰省を兼ねて広島公演に行こうと思っていたのですが、図らずも凱旋メンバーのソロ曲というコンテンツがあることが判明しました。東京公演はとても広い会場で、席も遠かったためどちらかというと全体の様子を俯瞰して眺めるといったような見方になったので、広島公演ではぜひ近い席を引いて推しメン永田詩央里ちゃんのソロ曲をはじめとしたパフォーマンスをじっくり堪能したいものですね。

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