新しい成長の形を見せたイコラブ4周年コンサートを振り返ります。


9月も下旬に入り、近頃は朝や夜は少し肌寒くなってきました。私は相も変わらず趣味に没頭していますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は4周年を迎えたイコラブの記念コンサート「=LOVE 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の参戦レポートになります。前回はライブの定番曲について紹介しましたので、今回は実際に参加した感想を述べていこうと思います。前回のブログを読んでいない方はこちらからどうぞ。




今回は悲願のミュージックステーション出演を果たしたイコラブのライブ定番曲紹介です。Mステでイコラブに興味を持った方向けに、ライブでの立ち位置や盛り上がり方を中心に触れています。ライブへの入門として是非ご覧ください。




今回の4周年ライブは2部構成でしたが、2部で10枚目シングルの発売発表がされたこと以外は全く同じセットリストでした。同じ流れのライブを1日2回見るというのは初めての体験でしたが、1回見ただけでは気づけない細かいことに気を配ることができて非常に楽しかったです。

それではセットリストをご紹介した後感想を述べていきます。




Contents

セットリスト




00 Overture
01 祝祭
02 CAMEO
03 いらない ツインテール
04 しゅきぴ
05 僕らの制服クリスマス
06 アイカツハッピーエンド
07 ズルいよ ズルいね
08 手遅れcaution
09 記憶のどこかで
10 cinema
11 Want you! Want you!
12 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
13 ズッ友案件
14 ウィークエンドシトロン
15 Oh!Darling
16 「君と私の歌」
17 探せ ダイヤモンドリリー
18 青春”サブリミナル”
19 夏祭り恋慕う

アンコール
01 866
02 桜の咲く音がした
03 スタート!
04 =LOVE




楽曲について




1曲目から気になった曲をピックアップして振り返っていきます。




01 祝祭




声を出してはいけない状況にもかかわらず昼の部で1曲目にこの曲が流れた時にはオタクから思わず驚きの声が漏れ出ていました。これまでライブの1曲目といえば最新シングルの表題曲を持ってくることがほとんどでしたから、そうではなくましてや今回が初披露だったこの曲を最初に持ってくるのは完全に想定外でした。

大場花菜ちゃんはこの曲が記念すべき初センターですが、初披露でも委縮することなく完璧にこなしていたように思います。元々しっとりと歌い上げるようなイコラブにはあまりいないタイプの歌い方で、ライブで見たことで楽曲との親和性の高さを改めて感じました。その後のMCで披露できたことを無邪気に喜んでいるのも可愛くてよかったですね。




02 CAMEO




CAMEOを始めとするカッコいい系の曲(いらツイ、手遅れcaution、記憶のどこかで、ズルズルなど)が並ぶパートのことを勝手にCAMEOパートと呼んでいるのですが、今回のライブでは祝祭から続いてCAMEOパートを再序盤に持ってきました。これも非常に珍しいことで、私が記憶している限りでは初めてではないかと思います。

これはイコラブが幅広い楽曲を網羅してきていることを意味します。ライブタイトルの通り4周年を迎えこれまでに9枚のシングルと1枚のアルバムを発売したことで本人たちの経験値も上がり、多様なセットリストを組めるようになったわけですね。Mステ出演のような分かりやすい名誉も素晴らしいことですが、私はこういうところからも4年間の成長を感じています。

毎度毎度キレッキレのダンスからスタートするのがお馴染みのこの曲、今回も祝祭からの繋ぎが意識されたとてもカッコいい入り方でした。詳しくは書きませんので是非アーカイブで見て頂きたいと思います。




05 僕らの制服クリスマス




アルバム収録曲なのになぜか全国ツアーで干されたでお馴染みの僕らの制服クリスマス、先日のzepp東京でノイミーバージョンは見られましたが、イコラブバージョンを生で見るのは武道館以来になりました。個人的にかなり好きな曲なのでもっと定番になってほしいんですが、どうしても真夏にやるとミスマッチ感があるので致し方ないんですかね…

この曲とは関係ありませんが、久々の披露という面では届いてLOVE YOU!を期待していました。しかし、前述の通りしっとりめのセットリストだったため今回は漏れたのでしょう。曲数が増えてくるとどうしても披露する頻度に差が出てきますが、ファンとして周年ライブくらいはそういう曲もたくさん披露してほしいと思います。




09 記憶のどこかで




そういう意味でこの記憶のどこかでの披露は非常にアツかったですね。普段はほとんど披露されることがありませんが、熱狂的なファンが一定数いる曲であると思います。夜の部で2,3列後ろにいたさなつん推しのオジサンが、イントロが流れた瞬間に喜びの声を漏らしてしまったのを聞いてブロック全体が爆笑に包まれたのはいい思い出になりました。笑

また、1stシングルの収録曲ということで音源と聴き比べると歌唱力の成長をこれでもかと感じることができました。特にセンターの二人は明らかに音源よりも今回のライブの方が魂が伝わってくる素晴らしい歌声だったと思います。




10 cinema




個人的に今回のライブで一番印象に残った曲です。同じくという方も多いのではないでしょうか。

まずは曲に入る前の演出についてです。将来の運命が書かれた紙をメンバー一人一人が引いていくという映像が流れ、女優の紙を引いた莉沙ちゃんがバクステから現れて正面に向かい歩いていくという演出でした。花道下のオタクに手を振る優雅な彼女はさながら大女優のようで、今までのライブで見たことのないような不思議な時間だったと記憶しています。これは誰でも成り立つものではなく、イコラブの中でもトップレベルのスタイルを持つ莉沙ちゃんだからこそあれだけ映えたのでしょう。

また、披露中のステージにも細かい工夫が見られました。今回のライブではメンバーを映す大きなスクリーンの他に小さなスクリーンがステージ後ろにたくさん散りばめられていたのですが、このパートではその一つ一つに過去発売したシングルやアルバムのジャケ写が映されていました。そして、披露している楽曲が収録されているCDには再生中のマークが表示されるのです。おそらくは公開中の映画を宣伝する広告を模しているものと思われ、これが結成以来の過程を振り返る周年ライブとしてとても良い演出だと思いました。

正直前回のツアーが終わればあまり披露されなくなる曲だと思っていたので、莉沙ちゃんが一人で出てきたときはもしかして卒業発表をするんじゃないかなんて思ってしまいました。しかし、そういうわけでもなくこれだけ手の込んだ演出が与えられたことは喜ばしいことです。これからもメンバー全員にスポットライトが当たるようなチームであってほしいと願います。




13 ズッ友案件




こちらも祝祭と同じく今回が初披露でした。

9枚目シングルは他3曲が強い上にこの曲は指Pの作詞でもないということであまり印象に残っていませんでしたが、ライブを見て印象が少し変わりました。サビではキレッキレのダンスを見せてくれましたし、その割にはオタクも真似しやすそうで一緒に盛り上がれそうな楽曲に仕上がっています。

それにしてもあれだけ激しいダンスを踊りながらよくブレずに声が出せるものだと思います。更にはライブ終わりにつかれた顔一つせずに配信しているところを見ると生半可な気持ちでアイドルは務まらないんだなぁと改めて思いました。ちなみに見ていただけの私は帰りのバスに乗るとものの数分で爆睡していました。笑




15 Oh!Darling




春ツアーではMCの間に衣装替えをしてから披露されていた曲ですが、今回はウィークエンドシトロンから間髪入れずに披露となりました。これまでハチャメチャに盛り上がる曲がやや不足気味だったイコラブ、今回で完全にそのポジションを担う楽曲が確定した印象です。

あとは早く気兼ねなくタオルを回せるご時世になることを祈りましょう。




19 夏祭り恋慕う




何といっても夜公演、舞香ちゃんの煽り大失敗は会場中が爆笑に包まれました。笑 多分5年目もよろしく的な何かを言いたかったのだと思いますが、そりゃあ歌い踊りながらだと間違えることもありますよね… 逆にライブ序盤のテンポのいい自己紹介や他己紹介を間違えずに済むのは血の滲むような努力の成果なのでしょう。先ほどの記憶のどこかでに続いて、夜公演は個人的に笑いどころの多い公演になりました。笑

後ろではリップシーンの映像が流れていたのですが、これが非常に可愛いのです。今まで見てきたリップシーンでも一番仕上がりが良いのでは?と思うほどに全員最高のビジュアルでした。運営さん、悪いことは言わないからリップバージョンのMVを出した方が良いと思います。




MCについて




ライブ終了直前の杏奈ちゃんの発言が非常に印象に残っているので、書いておこうと思います。配信を買っているわけではないので言葉尻は全く違いますが、大体次のようなことを言っていました。

「イコラブができて初期の頃はお互いのことをライバルとして見ていた。それが活動していくうちにお互いの良いところを認めて、切磋琢磨できるようになった。メンバー同士が競い合うのではなく、お互いを尊敬するのがイコラブの色だと思う。」

僕も本当にそうだと思います。4年間メンバーの追加一切無しで活動するアイドルは多くなく、はっきり言ってイコラブはメンバー間の競争意識という点ではあまり高くないと思います。しかし、それはアイドルとしての成長が無いということを意味するわけではありません。お互いの自律心を信頼し、あくまで周りは長所を引き出すことに徹するという新しい形でMステ出演を果たすまでに成長したのです。

現在までの過程を見る限りこの方針は妹分のノイミーにも引き継がれているように思います。こういうグループ全体の文化を大切にして、これからも歩んでいってほしいと切に願います。




その他




昼公演はセンターステージから大分遠い席を引きました。これでもスタンディングが許されていたり隣が一席空いていれば体ごとステージに向くことが出来るのですが、如何せん隣との距離が無い状態で前を見る必要があったため常に上半身だけを捻るような形になり非常に辛かったです。これについては横向きのステージを選んで客席とステージを近づけるなどして何とか対策をしてほしいと思います。

また、席の開け方についても前2列は席間隔無し、それ以降は1席あけと基準がよく分かりませんでした。




このガイドラインを見る限り声を出さないことを要請する場合100%で集客できるようですが、今回は半分でも100%でもない微妙な席のあけ方でした。我々は運営の指示に従うしかないわけですが、声を出さないことや立ち上がらないことなどのお願いをするのなら、このような座席についての説明もしっかりと行うのが筋では?と思います。



以上、イコラブ4周年ライブ参戦レポートでした。

夜公演では10枚目シングルの発売も発表されました。オタクとしては間隔が短すぎて財布が寂しいというのも正直ありますが、これだけの頻度でCDを出せるというのは今勢いがあることの裏返しでもあります。久々の冬リリースのシングル、どのような楽曲が仕上がるか今から楽しみでなりません。