全ての人を魅了する第80代ダービー馬「キズナ」です。

思えば私の人生は逆張りの人生です。
小学生の時は休憩時間にみんながドッヂボールをする中、仲のいい友達と教室でオセロをしていました。
また、中学生の時は男の子はほとんどが運動部に入る中、目もくれずにロボコンに明け暮れていました。
挙げるだけ悲しいのでこの辺にしておきますが、逆張りの歴史は枚挙にいとまがありません。今思えば逆張りすることが自分のアイデンティティにすらなっていたのかもしれません、とんでもない話ですが。笑

そんな私ですが、競馬にはまったきっかけはメジャー中のメジャーといえるでしょう。
私を競馬の世界に引き込んでくれたのは、キズナという馬でした。第80回の日本ダービー(東京優駿)の勝ち馬です。日本ダービーというレース名は競馬を知らない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか、同い年のすべての馬の頂点を決める1年に1度の競馬の祭典です。

ちなみに私がキズナを知ったのもこのダービーでした。ダービーを見たのは半分は偶然、半分は資質だったと思います。
というのも、このダービーの当時小学校6年生だったのですが、私はなんとダビスタ(競馬趣味レーションゲーム)に没頭していました。笑 今思えばませたガキですね。笑
そのような事情もあって競馬に興味はあったのですが、その日にダービーの時間にテレビをつけたのは完全なる偶然です。そのおかげで大きな趣味を得られたので、よくやったその時の自分!という感じです。

ここで例のダービーの動画を貼ります。



競馬を知らない人が見ても、「わぁ、なんかすげえな…」と思うのではないでしょうか。私もその一人でした。

なぜすごいと思うのか。その理由の一つに極端な戦法が挙げられます。
ダービーに関する用語に「ダービーポジション」というものがあります。日本ダービーを勝つためには4コーナー(最後の直線に入る段階)で1桁の順位にいなければいけないということです。これは馬が走る芝の状態が毎年非常に良い状態で行われることが主な原因といえます。すべての馬がしっかりと走り切れば、物理的にそもそも前にいる馬が有利になりますからね。

ではキズナはどうか。なんと、4コーナー時点の順位は14位でした。要するに最後の直線だけで13頭をごぼう抜きしたわけです、これはダービーのセオリーに反する本当に強い馬にしかできない芸当です。
この「ダービーポジション」という言葉は現在死語とも言われていますが、実際に4コーナー2桁順位からダービーを勝った馬はキズナ以来現れていません。

これで強い馬であることは分かってただけたと思います。加えてこの馬にはとにかくエピソードが多いのです。これはよくまとめてあるページがありましたので載せておきます。
この中でも私が好きなのは馬名のキズナ(絆)についてのエピソードです。
東日本大震災を経験したオーナーが、世代の一番素質があると踏んで名前をつけた馬が本当に世代のトップに立つ… カッコイイですね。

ちなみにこのダービーの映像はJRAの騎手養成課程のCMに使われています。







その仕事にはドラマがある。まさにたくさんのドラマを背負ってきたキズナにぴったりの言葉です。



これだけスターになるべくして生まれたコンテンツに対して僕が逆張りしないのは極めて珍しいことです。本物のスターはすべての人を魅了するということなのでしょうか。





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