混戦ムードの超出世レースの鍵はスタートにあります。(今週の予想:ユニコーンステークス)


去年このブログで初めて競馬予想をしたのがユニコーンステークスだったのですが、それからもう1年が経つということで改めて時が過ぎる早さを感じています。去年の勝ち馬カフェファラオがフェブラリーステークスを勝ち一気にGⅠ馬まで勝ち上がったように、ここから一年後の競馬は全く違う勢力図になっているかもしれません。そう思うと日々のレースが楽しみになってくるという物ですね。

今回の本題はそのユニコーンステークスですが、その前に来週に迫ったGⅠ宝塚記念のお話を少し。今年の宝塚記念、2週間前の想定ではなんと7頭しか出走予定馬がいませんでした。もともとフルゲートになることが少ないGⅠとはいえ、これはさすがに少なすぎです。結局15頭まで出走馬は増えたものの、GⅠ馬は3頭(クロノジェネシス、レイパパレ、キセキ)で重賞未勝利馬も多数出走という物足りないメンバーになってしまいました。

このようなメンバー構成になった宝塚記念ですが、もともとはコントレイルとデアリングタクトという2頭の三冠馬が出走してくる予定でした。しかし、前者は前走大阪杯の後の疲れが取れないため、後者は故障が見つかったために回避することになったです。デアリングタクトの故障は仕方がないとしても、コントレイルの疲れが取れないという理由は非常に残念なことです。

コントレイルが大阪杯からの臨戦をあきらめたように、1回のシーズンで2度も阪神競馬場のGⅠを走る疲労は計り知れないものがあります。大阪杯がGⅠに昇格した2017年以降の4年で大阪杯と宝塚記念の両方で馬券に絡んだ馬が2頭しかいないことがそれを物語っています。該当する2019年のキセキと2020年のクロノジェネシスもこの2戦を直行するローテを組んでおり、これらのタフな馬でも短いスパンでは2回が限界のようです。生涯で2回しか馬券内を外さなかった最強馬キタサンブラックがシーズン3戦目となる宝塚記念で大敗を喫したのもこのことが無関係ではないでしょう。

GⅠ競争はやはり他のレースとは注目度や売上が桁違いで、その数を可能な限り増やしたい気持ちはわかります。しかし、そのためにもともとあったGⅠのレベルが下がってしまうというのは違うと思います。幸い同じく低レベルGⅠと呼ばれるNHKマイルカップのようにレーティングによる降格の危機という状態ではありませんが(毎年1頭くらいは強い馬が出走するため)、このままではそんな日もやってくるかもしれません。JRAには何とか各GⅠの棲み分けを行ってそのレベルを保つよう動いてほしいものです。

それでは今週の予想に行きましょう。今週はユニコーンステークス(GⅢ)です。前述のカフェファラオだけでなく、ここ数年の勝ち馬は全て後にGⅠを勝利している超出世レースです。しかし、今年は例年と違い明確な中心馬が不在なメンバーで、人気も非常に割れています。古馬と未対戦でまだ世代レベルははっきりとしていませんが、このレースの内容が今後の条件戦における能力比較に生かされてくることでしょう。




レース傾向




直線が長い東京コースらしく差しが届かないということがほとんどないレースで、上がり最速が使えた差し馬は少なくとも馬券内には食い込んでいます。ただ、逃げ先行馬が残れないというわけでもなく、引き付けた逃げで直線もう一度瞬発力を発揮した年では前残りになったこともあります。位置取りそのものというよりはペースが重要になるレースです。

また、梅雨時期の開催ということで雨に見舞われることが多いレースです。馬場状態が悪化しても時計が極端に早くなるという事はありませんが、どちらかというとその後足抜きの良いダートを得意とした馬が好走している印象です。深い砂で行われる地方の交流重賞での実績は少し軽視しても良いでしょう。




レース条件




馬場




速いペースで流れた3Rこそ後方からの差しで決着したものの、基本的には前有利の傾向です。特に東京マイルは派手なまくりを決めるようなコースでもありませんから、まずはゲートをしっかりと出られるかが重要になりそうです。

今日は朝から晴れた東京競馬場ではダートコースが重まで回復し、時計も少しずつ高速化しています。先ほどの上がりが求められるレース傾向を考えても一瞬の脚が必要です。




展開




ここまでのダート路線は基本的にマイル以下の距離がほとんどのため、距離延長か維持になるメンバーがほとんどです。今年は更に先行して結果を出してきたメンバーが多いため例年以上にペースが流れる可能性があります。そうなってくると先ほどの前残り傾向が覆ることになりますから、バランスよく抑えるのが吉でしょう。




印と考察




◎ラペルーズ
○ヴィゴーレ
▲ゲンパチフォルツァ
△ブラックアーメット
△プロバーティオ




◎ラペルーズ




地方からの転入馬で、1勝クラスとリステッドのヒヤシンスステークスを連勝してきました。前走の大敗で押し出されるような形の一番人気となりましたが、ここでは一枚力が抜けているように思います。

そのヒヤシンスステークスでは内枠から道中常に砂をかぶる形となりましたが、全くひるむことなく追走し直線を向くと空いた内に鋭く入り込み前を差し切りました。ハイペースから消耗戦になったことで完全に前残りの展開だったにもかかわらず、他馬より1秒以上早い上がりタイムで差し切った内容は地力最上位といっても間違いないでしょう。3着だったレディバグを物差しにすれば他のオープンレースと遜色ないメンバーレベルだったと言えますし、普通に走れば勝てると思います。

その割にイマイチ抜けた人気になっていないのは戦法から来る安定感のなさのせいでしょう。父のペルーサも力がありながらゲート難に泣かされた馬で、結局GⅠには手が届かないまま引退となってしまいました。ペース的に出遅れは致命傷になる上前走のような競馬にならない保証はどこにもありませんが、他馬のレベルが劣っている以上この馬を推すしかありません。器用さ自体はある馬なので、とにかくゲートだけは出てください!




○ヴィゴーレ




芝で1勝クラスを勝ち、今回が初ダートとなる馬です。

その1勝クラスを勝ったレースでは道中最後方から進め、直線では狭い内を突く形になりました。先に外から伸びていた馬に押し切られるかと思ったところを、並んでからもう一伸びしてかわし切った内容は高い瞬発力と勝負根性を感じさせるものでした。その後の2戦ではやや頭打ち感もあっただけに、少し地力が落ちるこちらの路線に挑戦してきたのは良い挑戦と言えるでしょう。

そこで問題になるのはこの馬のダート適性ですが、母はダートでJRA3勝を挙げています。父キズナはダート種牡馬というわけではありませんが、どちらかというと母の特徴を消さずに伝えるタイプの種牡馬ですから適性がある可能性は十分にあります。馬体を見ていても450~460kgほどの馬とは思えないほどがっしりとした筋肉がついていて、特に今の足抜きの良いダートくらいならやれてもいいはずです。




▲ゲンパチフォルツァ、△ブラックアーメット、△プロバーティオ




展開が難しい今回はオープンで実績を残した馬から様々な脚質で選んでいくのが安パイでしょう。スムーズに先行できた前走の競馬ができれば安定感も出てくる▲ゲンパチフォルツァ、差し展開になったとき前走見せた末脚が活きる△ブラックアーメット、前残りの展開になったときの△プロバーティオに印を回します。ただし、これらが勝つという事はあまり考えていません。




以上今週の予想でした。

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