週に一度は競馬予想の回があるので他の曜日は別の話題が多くなりますが、今回は競馬のお話です。
私は基本的に日本の競馬しか見ない(見られない)のですが、近年の競馬界では競走馬の海外遠征が盛んになっています。
日本馬が海外遠征を積極的に行うきっかけとなったシーキングザパールとタイキシャトルの2週連続海外G1制覇が1998年、今から22年も前の話になりました。シーキングザパールの森調教師は現在でもマテラスカイやフルフラットなど所有馬の積極的な遠征が目立ちますね。
昔は国内の各路線で敵がいなくなった馬がさらに強い相手を求めて遠征するケースが多かったのですが、現在では日本のG1では足りない馬が遠征して好成績を収めるケースも多くなっています。オーストラリアの競馬などにこの例は多く、ハナズゴールやクルーガーなどが該当します。日本競馬の相対的な価値が上昇しているということでしょう。
また、日本で活躍した馬の子供が海外で活躍するというパターンも見られるようになりました。
2010年代の日本のリーディングサイアーとして君臨し続けたディープインパクトの産駒であるサクソンウォリアーがイギリス2000ギニーを勝利したときは大きな話題になりました。距離を伸ばしたダービー以降のレースで勝利がなかったことは残念ですが、ディープ産駒が海外の馬場への適性を見せたことは大きな収穫です。
現在このサクソンウォリアーは種牡馬入りしています。ディープインパクトの後継種牡馬はいまいち決まっていませんが、もしかするとこの馬が海外から名乗りを上げるかもしれません。
そういえば、ディープインパクトが亡くなってから1年が経ちましたね。
その命日に産駒のファンシーブルーが海外G1ナッソーステークスを勝ちました。
番手から直線で逃げた馬をしっかり差し切る横綱競馬ですね。
馬が父の命日などを理解しているわけはないのですが、こういう時にG1を制覇してしまうというご都合主義は嫌いではありません。笑
まあ、公正競馬にご都合主義なんて存在するわけはないのですが…笑
調教師の話によると凱旋門賞を使った後はアメリカのブリーダーズカップと日本のエリザベス女王杯の両にらみということで、もしかするとファンシーブルーを日本で見られるかもしれません。
今年のエリザベス女王杯は阪神開催ということで、兵庫県在住の私は見に行くしかありませんね。
ただし、コロナウイルスの先行きが不透明な現状では11月までに海外遠征が行える状況になるかは微妙ですね。このままではエリザベス女王杯の2週間後に東京競馬場で行われるジャパンカップも2年連続の外国馬の出走なしという可能性も出てきます。国際招待競走としての真価が問われることになりそうです。
かといって無観客競馬の解除に向けて全く明るい兆しがないわけではありません。
8月15日から行われる第3回の新潟開催で限定的に観客の入場を再開するとのニュースがありました。
以下JRA公式ホームページより引用です。
第3回新潟競馬(8月15日(土曜)から9月6日(日曜))は、新潟県在住で事前に指定席を購入されたお客様に限定して入場を再開いたします。
新潟県民限定かつ事前に指定席の予約が必要というかなり強力な制限はありますが、無観客競馬解除の足がかりが見えたことは大きな収穫です。報道によると入場予定人数は600人とのことです。
競馬しか娯楽のなかった春のG1シーズンとは違い他の娯楽も徐々に再開してきていますから、無観客競馬のままでは競馬への注目は集まりにくいでしょう。JRAもそれを見越して秋のG1開幕戦であるスプリンターズステークスには少しでも観客を入れたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
もともと桜花賞で人生初の競馬観戦をしたかった私としても早く競馬場に行ってみたいですね。初観戦がファンシーブルーの日本遠征ならどれだけ幸せなことでしょうか。