受験生だった去年も含めてなんだかんだ毎年プロ野球を生で見に行っていたのですが、今年はいよいよ観戦した試合数が0のままシーズンを終えることになりそうです。シーズン中一回も野球を見ないというのはもしかしたら記憶があるうちでは人生で初めてのことかもしれません。普段あまり意識してきませんでしたが、広島という土地で野球観戦が好きな父親のもとに生まれたことが自分の趣味嗜好に大きく影響を与えているのでしょう。
小さい頃家族旅行で全国を旅行するとき、その土地の球場で野球を見ることがよくありました。今までに甲子園、ナゴヤドーム、東京ドーム、福岡ドーム、京セラドームに行きましたが、そのたびに広島のマツダスタジアムが好きになっていった記憶があります。やはり野球は太陽が照り付けるオープン球場で見るのが一番で、選手との距離が近い大きすぎない球場が好きだと思うのは私だけでしょうか。また、コンコース上には食事のスペースや見せ物が多く設置されていて、野球を見ない人でも十分に長時間楽しめるつくりになっています。建設当初に目指していた「ボールパーク」というフレーズを見事に達成して、娯楽の少ない広島で随一ともいえるアミューズメント施設になっていると思っています。
来年帰省した時にはマツスタの満員のスタンドで野球が見られるような状況になっていることを願うばかりです。
アイドルのライブだけでなく野球観戦という楽しみまで奪われた今年、一人ですることといえばもっぱらカラオケでした。昨年までの人生でカラオケにいた全ての時間より長いのではないかというくらい歌っています。これしか娯楽がないことを考えれば仕方のないことですね。
普段聞く曲の9割方はアイドルソングなので当然カラオケで歌える曲もアイドルの曲ばかりなのですが、オタク仲間以外の他人とカラオケに行くとそういうわけにもいきません。他の人が分かりそうな曲を頭の隅から何とか引っ張り出してきては歌う、とそんな感じです。笑
しかし、一人でカラオケに行けば体裁を気にすることなくアイドルソングを歌い続けることができます。普段聞いているだけの曲を歌ってみるというのはやはりテンションが上がりますし、全てのオタクに一人カラオケを勧めたい気分です。
話は少し変わりますが、現在通信カラオケ機器を作っているメーカーは第一商興とエクシングの2つしかありません。前者がDAMシリーズを、後者がJOYSOUNDシリーズを作っているといえば馴染みが深いでしょうか。昔は別の会社がUGAという機器を開発していたようですが、2010年ごろにエクシングと合併して消滅しました。こんな小さな市場でも競争が激しく行われていることがよくわかる例です。
ネットで調べた情報では、DAMの強みは音質の良さに、JOYSOUNDの強みは曲数の多さにあるようです。乃木坂のヲタクをしていたころはどちらの機種でも曲が配信されていますからさほど機種を気にしたことはなかったのですが、ライブアイドルの曲を聴くようになってからは多くの曲が配信されているJOYSOUNDを選ぶようになりました。
ところが先日カラオケ店でこの機種を紹介する広告を見ました。
「このカラオケには、Aiがある。」というキャッチコピーを見て、カッコいい、これは絶対に一回試してみたい、と思いました。1フレーズで客を呼び込むなんてなんと優秀なキャッチコピーでしょうか。
最新の人気機種ということで予約に1週間以上かかりましたが、先日ついに利用できましたので紹介しながら感想を述べようかと思います。
まずは一番の売りであった音声による機器の操作についてです。
マイクに向かって「OK,DAM! ○○(歌手名)の△△(曲名)入れて」と話しかけると直接予約ができるという機能です。
OK,dam!と話しかけると画面に「歌う曲教えて」と表示される
続けて歌手名、曲名を言うと自動で予約される
デンモクと呼ばれる予約を入れる機械の数は限られていますから、大人数の時には非常に良さそうな機能だと思います。
ただ、使ってみると聞き取りの精度はまだまだ不十分で向上の余地があると感じました。夜空を全部を聞き取ってもらえるまでにも3回ほどかかりました。
次は採点機能について、Aiを導入しているというだけあり「精密採点Ai」というモードが搭載されています。公式ページによれば「「Ai感性」が、人の感情を揺さぶる歌声を検出して得点化。歌のテクニックだけでなく表現力まで理解できるようになりました。」とのことです、すごい自信ですね。笑
この機種には旧作である「精密採点DX G」も搭載されていましたので、今回私は2曲ほど歌い比べてみました。まずは女性の曲であるサカナの「夜空を全部」から。キー設定は+4にして1オクターブ下(いわゆるオク下)で歌っています。
旧作「精密採点DX G」での採点結果。
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新作「精密採点 Ai」での採点結果。ボーナス点の欄が「Ai感性ボーナス」に代わっている。
もちろん全く同じように2回歌うことはできませんから正確な結果ではありませんが、2回ともほとんど同じような点数になりました。一応の注目点としては右上のボーナス点が「精密採点DX G」では音程ボーナスになっているところが、「精密採点Ai」ではAi感性ボーナスに代わっている点でしょうか。先ほどの公式サイトの説明も加味して考えると、より人の感性に近い点数を目指したということだと思います。
続いては数少ない歌える男性の曲、official髭男dismの「I love…」で比較してみました。キーは-6です。
旧作「精密採点DX G」での採点結果。
新作「精密採点Ai」での採点結果。
男性が歌うこちらの曲では4点以上も点数に変化がありました。表現力という観点においてはキーが自分に合っているかというのが重要だと言われていますから、声の出にくいオク下は点数が出にくいということでしょうか。
このように曲によって採点にブレはありますが、どちらもある程度の点数は出ますし、極端な高得点を狙いたいという人以外は特に気にせず歌えば問題ないと思いました。市販の機械ということを考えてもあくまでゲームとして楽しむのが吉でしょう。
そういえばサラッと点数の画面をお見せしたのですが、採点結果がデンモクで見られるようになったのが非常に使いやすくていいと思いました。その分人によっては蛇足だと感じるテレビ画面での採点結果の表示時間は短くなっていました。
長くなるので書きませんが、このような細かい改善点は他にも見られましたし、上記の売りポイントをなしにしてもこれまでの機器の正当進化といえるでしょう。
ということでここまで「LIVE DAM Ai」についての紹介でした。通信カラオケ業界では数年に一回ほど新機種が発売されているようですが、今後もその傾向が続くとしたらこれ以上どのような機能を付け加えるのか私には皆目見当もつきません。何事においても新しいモノを生み出す人の発想力というのは素晴らしいなと思わされました。