上手くいかないときこそ我慢です。(今週の予想:北九州記念)

競馬ファンの皆様にはおなじみですが、POGという遊びがあります。
POGとはPaper Owners Gameの略称で、文字通り仮想の馬主になって自分の指名した競走馬が期間内に稼ぐ賞金額を競うというゲームです。一般的には日本ダービーが終了した翌週の新馬戦から始まり、次の年の日本ダービーまでにその年度にデビューした馬の賞金額で競うことが多いです。ホースマンにとって日本ダービーがいかに特別なレースであるかということはキズナについて紹介したときにすでに説明済みですが、ファンにとってもこのような理由も一因となってダービーだけは別格の扱いとなっている感じがします。
主催者は大手の競馬サイトからただの一個人まで様々で、そのルールも様々です。

これも競馬ファンの方にとっては説明不要で申し訳ないですが、競馬界には社台グループというグループが存在しています。
競走馬の生産から調教、馬主事業など競馬に関することを幅広く行っていて、ラジオなどで競馬について聞くと必ず社台グループの名前が出てきます。
JRAのホームページには生産牧場別のリーディングに関する情報が記載されているのでここにリンクを貼っておきます。




2019年版においてはトップ10の内1位、2位、3位、10位が社台グループの牧場で特に1位のノーザンファームの圧倒的な勝ち鞍の数を見ると社台グループがいかに圧倒的な力を持っているかということがわかるかと思います。

ということでPOGで勝つためには社台グループの生産した馬を選べばいいじゃないか、ということを誰もが考えつきます。
そのような安直な考えを阻止するためにPOGでは社台グループなどの強力な牧場から指名できる頭数を制限するようなルールがままあります。
もちろん生産牧場などの縛りが一切ないPOGも多く存在するのですが、個人的なおすすめはある程度制限のあるPOGです。社台グループの牧場で育ったような馬を自分が指名した小さな牧場で育った馬が負かした時の快感は何にも代えがたいものがあります。
もちろん本物の馬主になるわけではないので、馬のローテーションについてネット上で文句を言うような勘違い人間にはならないように気を付けましょう。

私は乃木坂ヲタクの競馬ファンの方が主宰されているPOGに参加して今年が4年目なのですが、POGをするようになってから競馬をより熱心に見るようになりました
自分が指名した馬の出走するレースは当然力を入れてみますし、そうすると必然的にそこに出走している他の馬についても知識を仕入れることになります。
現在初めてPOGで指名した馬が5歳になり、古馬を含めて出走する馬の多くを占めるようになりました。やはり知っている馬が多ければ多いほど競馬は楽しくなりますし、初心者の方にこそ一度POGをお勧めしてみたいと思います。
未成年でも競馬を合法的に楽しめる方法の一つであるという点においてもおすすめです。

(今年のPOGで一番期待している馬が今週デビュー予定だったのでPOGについて触れる内容を先に書いておいたのですが、出馬頭数が多く除外されてしまったので来週以降出走するときに触れようと思います)

さあ、今週の予想は先週に続いて小倉競馬場の北九州記念(GⅢ)で行きましょう。夏競馬唯一のGⅡ札幌記念もありますが、正直近年と比較するとメンバーレベルは低調でそれほど盛り上がらなそうなので他頭数でまぎれのありそうな北九州記念にします。
先週の予想は馬場と展開を読み違えてひどい結果になってしまいました。前日のレースではかなりのハイペースでも逃げ残りが決まっていましたので前に行った馬を中心に挙げたのですが、3コーナーから早めに動いたロードクエストに豊さんが応戦したことで残り600mほどで加速する展開になり先行馬には厳しい展開になってしまいました。
展開の予想はハマったときの爆発力はすごいものがありますが(先々週のレッドアネモス然り)、ハマらないとひどいことになってしまいます。うまくいかなかったときに予想の方法を変えるとドツボにはまりますから、今週も変わらず展開と馬場重視で行きます。
ということで以下印と考察です。

◎カリオストロ
○タイセイアベニール
▲モズスーパーフレア
△アンヴァル
△プリディカメント
△メジェールスー

◎カリオストロ

前走3歳のオープンを勝っている馬で、ここで古馬との初対戦となります。
この馬の注目すべきレースは4走前の万両賞です。この時は最内枠からすっと先頭に立つと、直線に入っても後続をどんどん突き放す競馬で阪神1400mの2歳レコード1.20.4で駆け抜けました。1200mを使うのは2歳時に新馬と未勝利で今回と同じコースを使って以来になるのですが、その時とは明らかに脚力が違っていますし、今のレコードをたたき出す脚力を持った状態でのスプリントの走りを見てみたいとずっと思っていました。
このレースは展開的には先行馬過多で後方有利、馬場的には開幕二週目で前方有利という状態で印はどちらもバランスよくつけざるを得ないという状況になりました。この馬は前々走まで逃げ一辺倒のような脚質でしたが、前走控える競馬で結果を出せたことは大きな収穫でした。モズスーパーフレアは現役屈指のテンの速さを持つ馬ですからそれを行かせてペースを見ながら競馬をできれば結果はついてきそうです。

○タイセイアベニール
こちらはここ5戦で3勝と勢いに乗る馬です。
特に前々走はその後オープンで完勝するトゥラヴェスーラと重賞2着の実績馬エイティーンガールという2頭とのたたき合いを制した内容で、1.07.7という時計も含めて評価できる内容でした。
前走は軽量ラブカンプーの逃げに後方勢は翻弄された感じで、力を出し切っての負けではないと思います。
不安点としては夏場になると成績を落とす傾向があることでしょうか。ベーカバド産駒全体としても夏場は成績が良くなく、前走久々に馬券外となった一因であった可能性もあります。
人気馬の中では比較的後ろから行くタイプで、先週のように早めに競りかける馬がいて前が崩れる展開になったときに台頭しそうです。

残りは抑えの意味が強いですね。
▲モズスーパーフレアはG1馬ですからもちろん地力上位ですが、ムラ馬で走り時が難しい上に56.5kgという牝馬にしては重い斤量を背負ったことでここまで評価を落としました。
昨年このレースで好走し高速馬場への適性もある△アンヴァル、やっと身の丈に合った距離と相手で走れて全身が見込める△メジェールスー、もう一頭前が崩れた時に最内枠が生きる△プリディカメントまでが連下です。

ここ2週予想の調子がよくありませんから、ここらで本命馬にビシッと勝ってほしいものです。



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