有馬記念が「1年の締めくくり」ではなくなる、競馬の変則開催を紹介します。(今週の予想2:シンザン記念)

競馬会は冬のGⅠシーズンが終わり、また春のGⅠに向けてトライアルが続く時期に入りました。GⅠシーズンは毎週予想の前に先週予想したレースを振り返っていましたが、ここからしばらくはお休みです。

というのも、GⅠレース以外はJRA公式が公開するレース映像がないため振り返りを行ってもレースの様子が全く分からないということになってしまいます。別に誰が見ているわけでもないこのブログに違法アップロードされている動画を張り付けても問題ないような気もしますが、一応将来的にブログをもっとたくさんの人に見てもらいたいと考えているのでこういうところはしっかりと守っていこうと思います。笑

ということで今回の小話は競馬の変則開催についてです。

ご存じの方がほとんどだと思いますが、JRAの競馬開催は基本的に週に2回土曜日と日曜日に行われます。どこの国でも一年中規則的な開催を行っているわけではなく、このようなファンが投票しやすい番組を組んでいることが競馬の売り上げとしては世界一となる年間3兆円の売り上げにつながっていると言えます。

しかし、この規則的な開催日程にも当然例外があります。代表的なものが3連休を利用した3日間開催です。




2021年競馬番組についてのJRA公式ホームページです。今回この話題について取り扱おうと考えたのも月曜日の成人の日を利用した3日間開催が今週行われるからです。

では、全ての3連休で3日間開催が行われるかと言われればそれは違います。むしろ3日間開催が行われる3連休の方が稀です。JRA自身の売り上げのことを考えればすべての祝日で競馬開催を行えば良いような気がしますが、そこには地方競馬との関わりがあります。

細かいルールは難しいのでここでは省略しますが、地方競馬は中央競馬と違い平日にも開催があります。普段平日に開催している地方競馬の各競馬場にとっては、祝日だからといってJRAが開催を被せると売り上げに大きく影響してしまうのです。

このような理由で回数こそ多くできないものの、2004年から始まったこの3日間開催も今ではすっかり競馬ファンに定着したようです。

他にも変則開催の例はあります。



2017年に行われたGⅠホープフルステークスの映像です。優勝馬のタイムフライヤーは主戦場をダートに変えながら今も息長く活躍している強い馬ですね。

このホープフルステークスが行われたのは2017年12月28日の木曜日です。当然普通の開催ではありませんし、木曜日ということで3連休というわけでもありません。結論から言うとこの年から始まった年末年始の変則開催なのですが、これが競馬ファンの間で違和感の嵐を呼んでいます。

冬のグランプリ有馬記念は長年1年の総決算として、中山開催最終日のメインレースとして施行されてきました。テレビなどで有馬記念のCMを見るといよいよ今年も終わるな…と感じるのは競馬ファンに限ったことではないでしょう。

しかし、4年前2017年の年末から12月28日は曜日に関係なく競馬の開催が行われることになり、そのメインレースとしてGⅠに昇格したホープフルステークスを据えたのです。ちなみに、ホープフルステークスはそれまで有馬記念直前にGⅡとして行われていたレースでした。

結果として、有馬記念の後年内にもう一日競馬の開催が行われることになり、これまでの「有馬記念は1年の締めくくりを行うレースだ」という共通認識は崩れ去りました。この開催が施行されてからしばらく経ちますが、私は未だに慣れませんし同じような競馬ファンは多いようです。

また、長年年始には正月競馬として1月5日に競馬が行われます。先週予想した京都金杯もこれにあたりますが、こちらは競馬関係者から不評の声が上がっているようです。



このように年末年始の変則開催については様々な方面から改善を求める声が上がっており、再考する時期に来ているのかもしれません。

以上競馬の変則開催についての話題でした。

それでは今週の予想に行きましょう。今週予想するのはシンザン記念(GⅢ)です。

先週も言ったように開催が行われる中京競馬場は12月から開催が続いており、少なくとも極端な高速馬場という事はなさそうです。画像を確認する限り内1,2頭分と5,6分どころが伸びそうな感じで、確固たる逃げ馬不在のメンバー構成からもどちらかというと前残り展開を軸に予想していこうと思います。

それでは以下印と考察です。

今週の予想:シンザン記念
◎レゾンドゥスリール
○ピクシーナイト
▲ククナ
△ダディーズビビッド
△ワザモノ

◎レゾンドゥスリール
母であるGⅠ馬ローブティサージュの2番仔で、新馬を勝って1戦1勝でこのレースに臨む馬です。新馬からの臨戦成績も決して悪くないレースなのでこれはマイナス材料にはならないでしょう。

そのデビュー戦は比較的ペースが落ち着きやすい新馬戦であることを踏まえてもかなりのスローペースで折り合いに苦労しているようでした。3角で外から被せられた時に反応して先頭に立つなどかなりロスのある競馬をしているように見えましたが、直線に入るとすんなりと前をとらえて差し切り勝ちを収めました。さすがGⅠ馬の子といったポテンシャルを感じる内容でした。4着馬は2戦目でしっかり勝ち上がりとレースレベルも水準以上だったと思います。

今回もさほどハイペースにはならないでしょうが、オープンクラスに出走する馬ですから前走ほどの極端なスローペースになる可能勢は低いでしょう。折り合いがつくくらいのペースですっと先行して脚を溜めることができれば2連勝で重賞制覇がありそうです。2歳GⅠ連勝中の川田騎手に期待しましょう。

○ピクシーナイトは前走1勝クラスで大きく出遅れたにもかかわらず3着と地力を証明しました。開催が進み徐々に力がいる馬場になっていた今回と似た条件の新馬を勝っていることから舞台適正は十分ですし、ゲートさえ五分に出れば好勝負必至でしょう。

前残り展開のアルテミスを差して2着と地力最上位も今回も展開と馬場が向かなさそう▲ククナは単穴まで、以下不良馬場以外の3戦は先行して安定した競馬を見せている△ダディーズビビッド、一頭差し候補として力のいる馬場が合いそう△ワザモノが連下です。

ワザモノに騎乗する黛騎手は私が一番好きな騎手です。理由は単純、イケメンだからです。笑