幻想的な寝台特急に憧れが止まりません。

これまで基本的に様々な物事がオンラインで行われるようになった今の情勢が好きだ、というスタンスを取ってきたのですが一つだけ嫌なことを見つけました。それは電気代が高すぎることです。
昔、といっても昭和までさかのぼらなくても私が幼稚園や小学校低学年だったころはクーラーを使うのはぜいたくで、基本的には扇風機で夏を乗り切るのが当たり前というような風潮があったような気がします。ただ、ここ数年の夏の暑さというのはそれまでの夏とは比べ物にならないほど甚だしいものになっていて、気象庁のサイトを見ても歴代最高気温トップ10の内7つがここ3年で記録されています。
そんな事情もあり厚生労働省の発表している熱中症対策では冷房をつけることが推奨されています。週5日学校に向かう日常であれば外に出ている週の内約50時間は冷房をつけないでいられると思うのですが、現在の外に出ることが難しい状況では24時間冷房をつけっぱなしにせざるを得ないのが実情です。
その結果、一人暮らしにもかかわらず電気代が1万円に迫るほど高くなってしまいました。9月になってほとんど冷房をつけなくなってからは半額以下にまで減ったことを考えるといかに異常だったかがわかると思います。

ということで私は今お金がないんですね。大学生らしいほほやましい悩みといえば確かにそうなんですが、当の本人からすれば大問題です。笑
でも、普段一人で寂しく生活しているんだからたまにしかない長期休暇くらい旅行には行きたい。実際12月上旬にオタク仲間と会うために東京に行く予定を立てています。

今安く旅行をするために一番に思いつくのは先日紹介した「go to トラベルキャンペーン」を利用することでしょう。ご存じの通り最大50%引きの割引が受けられる素晴らしいキャンペーンですが、残念ながら12月に予定している旅には使えないんですね。それは私が旅館やホテルではなく友人の家に泊まろうとしているからです。
このキャンペーンには上限金額以内であれば宿の代金だけでなく旅行先に行くまでの交通機関や旅行先での食事などにも割引が適用されるのですが、これは旅館やホテルなどこのキャンペーンの認可を受けた宿泊施設に泊まることが絶対条件となっています(そもそも宿泊がない日帰り旅行を除く)。これはキャンペーンを適用するために該当の施設を利用した証明が必要で、交通機関や飲食店ではその証明ができないからです。都合よく交通機関の割引だけを利用して東京まで行こうとしても世の中はそんなに甘くないということですね。

普通の人なら次に格安移動の代名詞「夜行バス」を利用することを考えると思います。車内の環境などは列車には遠く及ばないとはいえ、神戸・東京間を最安値3000年ほどで移動できてしまう圧倒的な安さは魅力です。
ただ、残念ながら私は両親から夜行バスの利用を禁止されているので使えません。何年か前に夜行バスが雪道でガードレールを突き破り何人もの人が死んだニュースが頭に残っているようで、決して認めてくれません。あのような事件がそう頻繁に起こるとは思いませんが、安全性に劣ることは間違いありませんし子供を乗せたくない気持ちはよくわかります。

そして今度は貧乏人の味方「青春18きっぷ」を使うことを考えました。少し前にこの切符を使った時の感想を書いたのでリンクを貼っておきます。



この時も書いたように特急や新幹線の利用はできないため長距離を移動すると乗車時間が非常に長くなるのですが、どれだけ乗っても1日2000円少々という先ほどの夜行バス以上のコストパフォーマンスは何にも代えがたい魅力です。
この切符の存在を思い出してからは再びの10時間乗車に耐える気満々だったのですが、旅行の予定日が利用期間から微妙に外れていることについ先ほど気づきました。笑 アホですね。笑
いくらお得なこの切符とはいえ、期間を過ぎてしまえばただの紙切れです。購入したときは期間に注意して必ず使い切るか、不要ならばオークションで早めに売りさばくことを忘れないようにしなければいけません。

このように少しでも安く東京まで行くための私の目論見はことごとく外れ、結局新幹線を使うことになりそうです。ただ、同じ新幹線を使うのでも普通に券売機で買うよりも安く買える方法を探したいものです。

私は現在大学生ですから、一番に思いつくのは学生割引、いわゆる学割でしょう。101キロ以上の利用で乗車券の2割を割引することができます。この時注意したいのは新幹線に乗るのに必要な乗車券と特急券の内、後者は割引の対象にならないということです。
金券ショップでは定価90%台で取引されていることを考えれば悪くありませんが、もう少しいい方法がありそうです。また、学割の利用には所属する学校への申請が必要で、対面授業がなく学校に行っていない私にとっては少し面倒です。

私がお勧めしたいのはインターネット予約サイト「スマートEX」を通して予約することで割引が受けられる「EX早得21」です。




のぞみの指定席限定、朝と昼の特定の時間に発車する列車限定、乗車日の21日前までに予約が必要、など非常に制約が多いのがネックですが、その割引率は他の制度の追随を許さない圧倒的なものです。
例えば私が利用する新神戸・東京間では通常運賃が15,380円のところを3,770円割引の11,610円で利用することができ、約25%割引されます。これを聞くと前々からきっぷを購入するのならただ券売機で購入するのがばからしくなってきます。

このように新幹線には条件さえそろえば非常に大きい金額の割引を受けられる制度が整備されているわけですが、一度青春18きっぷを使い2000円で東京に行ったことのある私にとってはそれでも少し物足りないのが本音です。
それならば逆に少し高いお金を払ってでも特別な体験をしたいという思いも出てきました。



人生で一回は寝台特急に乗ってみたいという人は結構多いのではないでしょうか。私もその一人です。
特段鉄道が好きというわけではなくても、列車の中に個室がありそこで眠るという体験はさすがに楽しそうだなと思います。

調べたところ昔は多く存在していた寝台特急も、現在定期便としては中四国と関東を繋ぐ「サンライズ号」しか運転されていないようです。この動画で紹介されているのもこのサンライズ号です。
中四国地方がメインの停車駅であるこの列車ですが、東京に向かう上りの列車は神戸の中心地である三ノ宮駅にも停車するようで、利用しようと思えば今計画している旅にも利用できるようです。

価格としては先ほど説明した乗車券と特急券に加え寝台券と言われる別の切符が必要になります。部屋の種類によってその額は大きく異なりますが、一般的な寝台である「シングル」で7000円少々で、東京に行くためには2万円強支払うことになります。
これを安いととらえるか、高いととらえるかは非常に難しいところですね… ホテル代を払っているだけで特別な体験をできていると考えることもできますし、新幹線に比べれば当然遅いのだからそれ以上に金を払うのはもったいないと考えることもできます。

いずれにしても暗闇に周りを囲まれながらひた走る寝台列車の幻想的な姿は魅力たっぷりですし、いつかは乗ってみたいという気持ちは間違いなくあります。
どうせ大して安くならないのなら時間がある大学生の内に特別な体験をしてみるのか、それとも少しでも安く旅行をすることに徹するのか、今日はアイドルの話ばかりしている普段とは毛色を変えて大学生のしょうもない葛藤を聞いてもらいました。笑



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コメント

  1. 名無しの権兵衛 より:

    鉄道系YouTuberのスーツさんという方が寝台特急サンライズを別荘としていて、出雲・瀬戸共に動画化されているのでどんなものか1度拝見なさってもいいかもしれませんね。