火曜日はブログを更新できず申し訳ありませんでした。土日に東京に遊びに出ていて単純にリアルが充実していたというのも理由の一つではあるのですが、それ以上に今回の話題であるアイドル楽曲大賞の選曲に時間がかかっていました。
以前アイドル楽曲大賞については書いたので、どのような催しかということはこちらをご覧ください。
投票者はこのイベントのために今年1年の曲を全て聴くという人とこの1年の間に自然と知った曲の中から投票するという人に二分されていますが、私は前者です。私は比較的ライトなオタクであり楽曲派オタクというわけではないので、普通に生活しているだけではなかなか幅広いジャンルのアイドルソングを聞くことができないからです。投票のために聴くという行為に疑問を抱く人の存在は認めながらも、このイベントに合わせて1年を振り返ることで聴き逃していた素晴らしい歌に出会えるのではないかと思っています。
ただ、これをインディーズ含めたすべてのアイドルで行おうとすると時間がいくらあっても足りないのが正直なところです。そもそもメジャーとインディーズを区別して考えることはありませんし、もちろんインディーズにも好きなアイドルはいますが、投票する以上はできるだけ多くの曲を聞いてから投票したいのでメジャーアイドル部門に限定して投票しています。
1曲ずつ紹介する前に、まずは投票した曲とアルバムを一覧でご紹介します。
今回は多くのグループのファンが見る可能性が高いので先に行っておくと、私は9月に解散したsora tob sakana(オサカナ)のファンでした。ということで、ある程度オサカナに贔屓した投票になっていることはご容赦いただければと思います(というか大なり小なり誰でもそんなものだと思います)。
それでは前置きが長くなりましたが、1曲ずつ紹介していきます。
目次
1位.君と私の歌/=LOVE
2位.untie/sora tob sakana
3位.innocence/きゃわふるTORNADO
4位.涙のステージ/GANG PARADE
5位.愛と狂気とカタルシス/まねきケチャ
Contents
1位 君と私の歌/=LOVE
7月8日発売の7thシングル「CAMEO」のカップリング曲です。
歌詞はファンがアイドルに向けて思いを綴ったものになっています。「昔みたいにガラガラじゃない客席なのに見つけてくれてありがとう」、「私だけじゃなくて皆をアツくさせるしょうがない人なんだもん」といったこちらの考えていることはすべてお見通しなのかと思うような歌詞のオンパレードです。サビに向けて高まっていくメロディーも相まって、初めて聴いた時には他の曲にはない高揚感を感じました。
MVも個人的にはどストライクです。センターの野口衣織さんの細かい表情の変化を常に中心に映しながらも、左右に他のメンバーを映すことでどのメンバーを推している人にとっても満足できる仕上がりです。また、これまでクール系の立ち位置を任されることが多かった衣織さんが、こんなに底抜けに明るい曲でセンターを任されて本当の一面を発揮したという背景まで完璧です。
2位以下でかなり迷ったのとは対照的に、自分の中ではほぼ即決で今年のナンバーワンアイドルソングになりました。「今一番勢いのあるアイドルは?」と聞かれればイコラブと答えますが、そんな勢いを象徴するような曲ですね。一度ライブでこの曲を聞いてみたい気持ちで一杯です。
2位 untie/sora tob sakana
8月5日発売3rdアルバム「deep blue」の収録曲です。
ラストイヤーとなるオサカナのオタクに降りかかった重大な問題、それは「信号」と「untie」のどちらに投票するかという問題です。最終到達点としての「信号」と6年間の物語を閉じるという意味での「untie」という究極の2択に私も最後まで頭を悩ませました。
結論としては、アイドルソングは歌い手の背景と切っても切り離せないものであるという考えに従い「untie」の方を選びました。ラストライブの1回しか披露されなかったこの楽曲に込められている意味は計り知れないほど重いものがあります。
もしかしたら何か夢を見ていたのではないか、と聴いた人に感じさせるそんな不思議な曲です。3か月前この曲とともに煙の中に消えた3人をもう見ることはできないのでしょうか。
3位 innocence/きゃわふるTORNADO
8月3日に配信開始された28曲目の楽曲です。
以前紹介したnotallと同じワロップ放送局発のアイドルですが、私はほとんど知りませんでした。このイベントに向けて幅広い曲を聞いていく中で出会った曲です。こういうことがあるからこそ、選り好みせずに曲を聴くことが大事だと思います。
タイトルの「innocence」は日本語で「純真な」などと訳され、この曲ではタイトルの通り少女の純真な思いが綴られています。冒頭のソロパートの透き通るような声とストレートな歌詞に引き付けられた私のような人は大勢いるのではないでしょうか。
4位 涙のステージ/GANG PARADE
1月29日配信開始の3rd配信限定シングルです。
現在このグループは解散し2つのグループに分裂しています。楽曲はメンバーの脱退が続く苦しい時期に制作されており、そんな彼女たちの気持ちを代弁するような歌詞になっています。また、初めてプロデューサー一人で作詞したということも本人たちにとっては大きかったようです(インタビュー記事参照)。
サビのユニゾンは迫力満点で、自分に自信が持てず眠れないほど不安定な精神状態の中ただ叫ぶ様子がよく表現されていると思います。コロナ禍が明けた際1日限りの復活ライブが予定されていて、おそらくそこがこの曲の最初で最後の披露となるでしょうから、ぜひ本物の叫びを聴いてみたいものです。
5位 愛と狂気とカタルシス/まねきケチャ
昨年12月18日発売の2ndアルバム「あるわけないの」収録曲です。
一言でいえばこの曲は君の存在が自分のためだけあったらいいのにという究極のメンヘラソングです。架空の世界に感情移入して現実で抑圧した感情を浄化するという意味の「カタルシス」が用いられているのは、自分のために君が存在する世界に行って感情を開放させたいということですね。そこら辺の女性にこんな歌を歌われても受け止めきれないのが正直なところですが、抜群にかわいい子たちがこの激重ソングを歌った途端、心がキュンキュンしてしまうのがオタクというものです。特に大サビの「狂おしいほどに愛してる」の永遠ループはたまりません。
これは個人的な話ですが、まねきケチャといえば「冗談じゃないね」のイメージが強すぎて他の曲をあまり知りませんでした。あんなに盛り上がる曲を持っているこのグループが、こんな曲も歌うのかというギャップがベスト5入りの後押しになったのかもしれません。
ということで今回はアイドル楽曲大賞2020の投票曲を紹介してきました。
次点として並べたい曲がたくさんあるので、次々回はそれらを紹介していこうと思います。