明るい曲調とあどけなさが重いテーマを打ち消す「たこやきレインボー(たこ虹)」の楽曲を紹介します。

我らが絶対神でお馴染みの佐々木琴子様が声優業に挑戦することを発表しました。
本音を言えばこのことについて早く触れたくてしょうがないのですが、前々回から引っ張っている話題があるので今日はいったん見送って次々回にしたいと思います。

今回はたこ虹こと「たこやきレインボー」の曲紹介です。
まともに曲を聴き始めてから1週間もたっていない新参者ですが、そんな私でもとっつきやすい表題曲を紹介していきます。

  • 恋のダンジョンUME


今年7月に発売された最新の表題曲です。UMEの読み方は「ユーエンミー」。ここ数作はCD売り上げの週間ランキングでトップ10に入ることが普通になってきていたにもかかわらずこの作品は20位となっているのを見ると、いい作品を出してもリリースイベントなどファンと触れ合う機会が満足に確保されないとアイドルは成り立たないのだと改めて思わされます。

歌詞には「UMA」(未確認動物)や「UFO」(未確認飛行物体)といった未知のものを表す言葉が多く使われています。オカルトチックな方面にはこれまで興味を持ったことがない私のような人間にとっては、歌詞を理解するまでになかなか時間がかかりました。笑 これらのワードで相手のことを理解したくてもできないという恋の難しさを表現しているわけですね。
MVには歌詞通りにUMAさんが登場します。また、メンバーは色とりどりのアンプが擬人化した存在として登場しています。ラスト前UMAがノリノリで楽器を演奏する前でメンバーたちが踊っている様子は、ラストUMAがとぼとぼとフェードアウトする様子と対照的で曲と歌詞通りの十分なカオスっぷりを表現できていて非常に面白いですね。

この後紹介する曲に比べると関西色の薄い曲だなと最初に聞いた時は思ったのですが、後からこの曲に関する情報を聞いたところどうやらそれは大間違いだったようです。「UME」という語には「you&me」という意味と大阪梅田の「梅」という二つの意味が掛かっており、恋の難しさに大阪の街の複雑さを絡めていたということだったのです。確かに「地下鉄で君に会いに行こう」という歌詞はあったのですが、それが大阪の街につながるというところにまでは繋がりませんでした。笑 こちらが思っている以上にどこまでもコンセプトに忠実なアイドルのようです。

  • RAINBOW~私は私やねんから~


3年前に発売されたメジャー3枚目のシングルです。こちらは先ほど紹介した曲とは違い歌詞の中にもしっかりと関西弁が登場するいかにも関西を拠点にするアイドルらしい楽曲です。正直初めは女の子が真面目な顔をしてかわいらしい声で関西弁の歌詞を歌うのを見て何となく笑ってしまったのですが、聴き始めて数日ですでに慣れてしまいました。何事も慣れれば何とも思わなくなるものですね。

それでは内容も関西人にしか受け入れられないものかというと、それは断じて否です。それどころか、世界中の人が聞いてもおかしくないような攻めた内容です。MVの中でメンバーはそれぞれ偏見、マイノリティー、個性に悩む少女を演じていて、結果的にそれぞれがありのままの自分で生きていこうと決意するのです。歌う人によっては非常に重い曲になりうるテーマを、明るい楽曲にしてあどけない少女たちに歌わせることで一切そういった雰囲気を感じさせないことがすごいと思いました。
英語で言ったらダイバーシティという歌詞がありますが、レインボーすなわち虹色はすべてが太陽の光から生まれたものであり各色の間に明確な境界線が引けないということから多様性(ダイバーシティ)の象徴として扱われています。多様性の象徴であるレインボーという名を持つアイドルグループということを考えれば、この曲はこのグループにしか歌えない曲であるといえるでしょう。

少し本筋からはそれますが、このMVは手作り感が満載でパロディとオリジナルという違いこそあるものの以前紹介したlyrical schoolの「LAST DANCE」(リンクを貼っておきます)に通ずるものを感じました。個人的にこういったMVはとても好みなので新たに知れてうれしく思っています。




  • ナナイロダンス


4年前に発売されたメジャーファーストシングルです。メジャーデビュー、「ナナイロ」というフレーズが入ったタイトル、正統派の衣装とグループの代表曲になるべくして作られたといえる曲です。私が今まで応援してきたグループにはなかった制度なのですが、きらびやかなステージにビビットカラーの衣装というアイドルの王道を見ているとメンバーカラーというのはやはり大きなメリットがあるシステムだなと思います。

公開された当初はメジャーデビューに伴って関西色が薄れたという声もあり賛否両論だったようです。ただ、1曲くらいは王道の盛り上がる曲を持っておく必要があるでしょうし、それが結果としてこのタイミングになったというだけのことでしょう。実際にその後も関西色強めの楽曲が出ていますし、この楽曲があることでグループ全体の幅が広げることができていると思います。
ちなみにこの曲の間奏ではファン同士で肩を組んで踊るという、他のアイドルではあまり聞かない文化があるそうです。一度参加してみたいですね。

ということでたこ虹の表題曲を3曲紹介しました。
全体としては同じく関西を拠点にする秋元グループのNMB以上に関西色を強く感じました。それは関西弁が含まれる歌詞の多さを見ればわかってもらえると思います。メンバーのビジュアル面にも不安はありませんし、あとは全国的な知名度さえ獲得できれば一気に爆発しそうな雰囲気があります。
個人的にはヲタクとしての移住先を探している現状、有力な候補になっています。他のアイドルの楽曲も聞きながら、来月同じ場所で行われるフリーライブにも参加してみて年内いっぱいくらいにはどこかに腰を据えられればと思っています。



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