予期しないほど好調のシーズン序盤です。

夢は金持ちの社長になって馬主になることだと初回に書きました。
馬主になってみたいという欲が生まれたのは競馬を知ってからの後付けですが、社長になりたいという夢はなんと小学生の時から変わっていません。笑 
一度しかない人生、社会的な権威を得ることを夢見ていないと生きる意義を失いますからわれながらいい夢だな、と思っています。

そのための一歩として大学では簿記を学んでいます。
帳簿記入の技術自体はコンピューターの台頭によって廃れていくのかもしれませんが、会社のことを知るためにはこの知識は不可欠でしょう。
科目を覚えることは少々面倒くさいですが、パズルのような感覚で今のところ楽しんで学習できています。

簿記においては、費用勘定でこの先起こると見込まれるものは前もって計上しておいて、収益勘定は実際に得られるまでは計上しないという原則が存在しています。
言い換えれば、悪いことは起こってしまった時のために早めに対策を打っておいて良いことはもし起こらなかった時のために実際に起こるまでは見なかったことにするということです。

これは日常生活においてもあるべき人間の姿といえるかもしれません。
常に起こりうるリスクに対策をしておいて、その過程で思いがけないボーナスが舞い込んでくる、くらいのスタンスでいれば日常生活にゆとりが生まれそうです。

…なんて言ってられるのはそもそもの状態に余裕がある時だけですよね。
今回は野球の話をしようと思いますが、我がスワローズは今シーズン開幕前のオープン戦の頃、非常に悲惨なチーム状態でした。
いや、そもそも去年から悲惨なチーム状態でした。いかに悲惨な状態だったか、以下2019年の成績です。

チーム打率 .244(リーグワースト)
チーム防御率 4.78(リーグワースト)
チーム自責点 675(リーグワースト)
勝率 .418(5位中日から9ゲーム差の最下位)


143試合を行って82試合に負けました、酷すぎますね(年間96敗したチームもあるそうですが)
そうはいっても実はいいデータもあって、チーム打点はリーグ1位の630だったのです。
それでも最下位になるのはやはり防御率4.78というピッチャー陣の責任でしょう。

このような状態だった去年の唯一の希望は19歳で36本のホームランを打った村上でした。
去年の後半はスワローズファンは口を開けばほぼ村上の話題でしたね。笑
応援歌もめちゃくちゃかっこいいのでぜひ聞いてみてください。



去年のドラフトでロッテの佐々木と双璧をなす注目度だった奥川を取れたことは非常に大きかったとはいえ、彼は高校卒でいきなりの活躍を見込むのは酷です。
ということで今年の活路を村上を中心にした打ち勝つ野球に見出そうとした途端、アイツがやりやがったわけです。

アイツとはご存じウラディミール・バレンティンです。
9年間在籍して、ようやく外国人登録を外れる年に出ていかれるのは痛すぎます。
強いチームに行きたいという移籍理由はスワローズでは一生満たされないでしょうから納得ですが。笑

毎年30本ほどのホームランを稼いでいたバレンティンがいなくなると当然得点力の低下が懸念されるわけです。
その懸念は前述したようにオープン戦で現実のものとなって現れました。2月こそ調子が良かったものの、3月に入ると4点以上得点できた試合が0という貧打にあえぐこととなりました。
悪いことは早めに対策をしておくべきだ、なんて余裕のあることはとても言ってられない全く光の見えない状態で、今年もひどいシーズンになりそうだとすべてのファンが絶望に陥っていたわけです。

それがふたを開けてみるとどうでしょうか。
現在1位ですよ、1位! これだから燕党はやめられませんね。
実際他のチームがずっこけまくっていることが大きい気はしていますが、プロの世界は勝てば官軍です。

前述のバレンティンの抜けた穴は山崎晃太朗がクリーンナップに入って十分すぎるほどの活躍を見せています。もともと期待されていた塩見が調子を上げてくれば、さらに外野陣は強固になるでしょう。
また、ベテランの坂口は復活しましたし、中堅の西浦は打率こそ高くないもののビハインドの時の勝負強いバッティングが印象に残っています。
相変わらずリリーフ陣は非常に不安定ですが、不安定なりに抑えているからこそのこの結果でしょう。

この世の中において未来の予測は悪いほう悪いほうにしておくことがベストですが、こんなうれしい誤算もたまにはあるんですね。そういえば先週書いたエアスピネルも初ダートで2着とこちらもうれしい誤算を見せてくれました。
これで期待し始めたらまた負け始めるのがこのチームですが、ファンとしてはそんなところも憎めません。



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